レンズの焦点距離には「広角域」「標準域」「望遠域」といった形で、その距離に応じた呼び方があります。
今回は、望遠域のさらに先にある「超望遠域」について書いてみようと思います。
まず、私の感想としては、記事タイトルにも書いた通り「趣味を加速させる!」の一言に尽きます。見えなかったものが見えるようになり、新しい楽しさを実感することができました。
ただし、誰もが必要になるものではなく撮りたい被写体次第であり「みんな買おう!」というものでもありません。
「趣味カメラ」を楽しむ1つとして、ご参考になれば幸いです。
本記事の写真は
フルサイズ+150-500mm
で撮影したものになります。
超望遠域のレンズに興味を持ったきっかけ

もともと50mm単焦点レンズを長く使い続けており「最悪トリミングすれば良いし、これで必要十分だろう!」というスタイルでした。
16年前ぐらいからブログで旅行やグルメレビューなども書いていましたが、50mmレンズを持っておけば問題なく運用することができました。
そして月日が流れ現在。
動物園で撮影したデータをいつもの如くトリミングしていたら「動物ってこんな表情してるんだ?!」「鳥ってこんなに美しいのか!!」と、ものすごく驚いたのを覚えています。

そこから、まずはテレ端(望遠端)が300mmくらいのレンズを購入。50mm単焦点レンズで撮影しトリミングするのとは訳が違います!ものすごく感動しましたね。
そのまま公園や池で野鳥も撮るようになったのですが、そうなってくると300mmだともう一歩届かないケースが増えたんです。
そこで、家電量販店に行き300mm以上の超望遠域のレンズを検討し始めました。
悩んだポイント

- 超望遠といえど何mm必要なのか。(被写体の選定)
- 持っているレンズとの兼ね合い
- 重さ・大きさは耐えられるのか
- 予算
この4つに対して、自分の中で落とし所を見つけるのに苦労しました。
1については被写体次第。公園の野鳥や飛行機、街中でもちょっと変わった撮影がしたいということで、500mmあれば十分と判断。
2については、100mmのレンズはすでに持っていたので、それ以上をカバーしてくれるレンズに絞りました。「標準域〜超望遠域までカバーしている超万能ズームレンズ」もあったのですが、それは除外しました。。
3については、焦点距離に比例して重く大きくなっていく傾向があります。三脚を使わない前提なので、実際に量販店でたくさん持たせてもらいました。レンズだけで2kg超えてくるときついですね…!あと、長すぎても持ち運びが不便になるので各メーカーのレンズを比較しました。
4については、初めに決めてしまうと自分の理想がわからなくなってしまうので、最後に判断しました。
改めて書いてみると、一番悩んだのは「3」だったかもしれません。
「結局使わない」という事態は絶対に避けたかったので、可能な限り利用シーンを想像し持ち運んでいる自分をイメージしました。
”見える”の先へ!超望遠の世界




500mmくらいの距離感であれば、動物園の動物や桜の花の蜜を吸うメジロも肉眼で追うことができます。
ただ、ここまで大きく見ることはできないはずです!クロップ(トリミング)すれば、さらに寄ることだってできるでしょう。
「今まで見ていた姿が、より鮮明に見えるようになった」
当たり前のことを書いていますが、そこにどれだけ感動できるかがポイントですね!


上の2枚は、焦点距離150mmで撮ったものです。
望遠レンズの「圧縮効果」というもので、木のすぐ裏にビルが立っているように見えると思います。こういった撮影が楽しめるのも特徴ですね!
赤い花(オオベニゴウカン/Red Powder Puff Flower)については、周りに余計な要素がなくより際立って見えるかなと思います。
ただ、それぞれの撮影において想像以上に被写体との間に距離があります。
なので、屋内や手元を撮るような日常的なシーンで使いやすいかと聞かれれば、そんなことはないと答えるしかありません。
レンズごとに最短撮影距離は異なりますし、ズームレンズでは焦点距離によっても異なるケースがありますので、そこは購入前に調査しておきましょう!
使ってみてわかったこと

「ボディとレンズで2kg超えてくると想像以上に力を使う」ということ。個人差が激しい内容ではありますが、念のため書いておきます。
「脇をしめて万全な体制で撮影する」「三脚使う」ならば、特段問題はありません!
私は三脚を極力使いたくないので色々な体勢で撮影することになっているのですが、思ったよりもきつい!今まで使ってきたレンズで一度も感じたことのない腕の疲れに、筋トレを決意しましたよ…。
量販店で実際に手に持って重さを体感していたので想定内な部分もありましたが、撮影時間が長くなるほど疲労は溜まっていくものです。
可能な方は、実際に手に持ってみることをお勧めします。
まとめ
つらつらと書いてきましたが、結論としては新しい撮影体験ができて非常に満足しています!
必須ではないが、趣味を加速させる超望遠の世界。
ハマりますね。